活用事例

熱解析モデルのモデル化

  • 2020/04/02
  • NISHIMURA masaharu
熱解析モデルのモデル化

今回は簡単な熱解析モデルをご紹介致します。

解析対象は下図になります。
ある金属のプレートがあり、黒塗りしたプレートが発熱体として発熱量は A > B とします。
また、各プレートの表裏両面からの自然対流と放射を考慮します。

model-1
以上の条件を前提にSimulationXでモデル化すると下図の様になります。sxmodel

上図のモデルで0~100秒の計算後、各プレートの温度をグラフで表示すると、熱源である2番目(T2)、6番目(T6)のプレートの温度は急上昇しますが、熱源から最も離れた4番目(T4)のプレートは遅れて上昇することが分かります。

result-1

また、下図の様にMBS Mechanics / Animation Bodies を使用すると(下図黒枠)、温度の上昇を色で可視化することも可能です(青→赤、温度低→高)。sxmodel2

Thermal2-2

今回の様な粗く分割したモデルでは、その必要性はあまり感じられないかもしれませんが、分割数が増えた場合に温度の上昇具合を確認するのに非常に有効かと思います。

以上、簡単な熱解析モデルの紹介でした。