先日、現行バージョンであるSimulationX 3.7の紹介動画について掲載しましたが、新しく加えられたライブラリの一つであるChain Drivesについて簡単に触れてみたいと思います。
今後は、私の勉強も兼ねてサンプルや簡単なモデルを用いての"何か一つづつご紹介シリーズ"として定着させたいと思っています。
チェーンドライブモデルはSprocket及びChainエレメントにより構成されています。
また、このライブラリは既存のベルトドライブライブラリを発展させたものであるため、基本的な部分は同じでチェーンとスプロケット間の噛み合いを考慮しているところが異なります。
具体的にはスプロケットエレメントを配置した後、Pulleyエレメントの場合には大きさを決めるのに直径(D)を入力するのに対して、チェーンのピッチ(ph)と歯数(nT)を入力します。これらにより円周が計算されますので直径が逆算されます。
下図は3つのスプロケットにチェーンが渡されており、中央のスプロケットはガイドとバネダンパーによりチェーンにテンションを掛けるようになっています。
これを用いれば上図のdiagram view中央にあるチェーンの長さ(787.4mm)やチェーンのリンク数(62)などが求められます。