活用事例

機構応力解析 “MEDYSA“ の特徴 その2

  • 2020/02/14
  • SHIMAMURA Kazunori
機構応力解析 “MEDYSA“ の特徴 その2

今回は前回ご紹介させて頂きましたスムースコンタクトと並んで回転体の事象を取り扱う機構応力解析MEDYSAで重要な機能をご紹介させて頂きます。
衝突問題などでは広くUpdated Lagrangian法が使用されておりますが、この方法は変形の基準がタイムステップ毎に逐次更新され、高速回転問題においては誤差の蓄積が無視出来なくなります。
一方MEDYSAでは高速回転問題に適した物性モデル(Total Lagrangian法)をご用意しております。この物性モデルは常に初期状態を変形の基準とするため、高速回転による誤差蓄積を最小限にします。
このため、大きな回転の解析には欠かせない機能となっております。

下記をご覧ください。

このモデルでは六面体(SOLID)の円盤を9000rpmでただ回転させているだけのモデルです。
左の図が応力分布図、右が応力の時系列グラフを示しております。
赤線で示しているUpdated Lagrangianのモデルでは時間が経つにつれて応力が増大しており、現実的ではありません。
一方青線で示した回転体の解析に適したTotal Lagrangianを用いたモデルでは応力が安定している結果となり、誤差の蓄積が最小限となっていつ事がお分かりいただけると思います。

次回は”機構応力解析 “MEDYSA“ の特徴 その3”をご紹介予定です。

 

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