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Scilab使用例(3) -ダイアログボックスの活用-

  • 2020/08/27
  • WATANABE Tomoo
Scilab使用例(3) -ダイアログボックスの活用-

 色々なシチュエーションを想定し、使えそうなスクリプトをご紹介していきたいと思います。
 今回は「ダイアログボックスを表示する」です。

 前々回の, 前回記事ではファイルの読み書きをコマンドベースで行いましたが、スクリプトを予め組んだ場合などにはパスやファイル名をその都度書き換えて実行するよりも、ダイアログボックスから選択を行うほうが便利な場合がありますので使用例をご紹介します。

<Example>
A = [1:1:5];

save("val.sod", "A");
clear;
M = uigetfile(["*.sod"],PWD, "Choose a file name", %t);
load(M);

 まず、適当な変数Aを作成し、(カレントディレクトリに)val.sodとして保存しました。一度、Variable Browserの中身をクリアし、変数Mとしてダイアログボックスから取得したsodファイル名を格納します。そのMをloadすることにより再度変数AがVariable Browserに登録されるという例でした。

 uigetfileでは選択可能な拡張子, 初期設定として開くディレクトリの指定, ダイアログボックスの最上段に表示するタイトル, 複数ファイルの選択可能/不可能のオプションが追加できますので、詳細についてはこちらを御覧ください。

 その他、同様のダイアログボックス表示として、次のようなコマンドがあります。
uiputfile:ファイル保存先/名指定用
uigetpath:ディレクトリの指定用
 全てに共通するのは、ダイアログボックス上はディレクトリやファイル名を取得するだけなので、実際に読み書き等の動作を行うには別途load, saveなどのコマンドを併用する必要がありますのでご注意ください。