OpenFOAM

Windows-native version 作業環境

  • 2021/06/21
  • 日本ESI
Windows-native version 作業環境

このパッケージMinGWクロスコンパイラを使用してOpenSUSE環境でビルドされたものでWindowsターミナル(cmd)でOpenFOAMを操作できます。

https://develop.openfoam.com/Development/openfoam/-/wikis/precompiled/windows

下にスクロールすると,Native-Windowsのインストールモジュールダウンロードサイトへのリンクがあります.

しかし,Linuxでのコマンドが使用できないので,Windows上でこれらが使用できるの機能を提供するMSYS2ターミナル*を利用しています。

(*)MSYS2ターミナルはNative-windows版をインストールすると同時にインストールされます

ただし、MSYSでのhomeディレクトリは,Windows側では下記の様に深いところにあります。

C:\Users\user_name\AppData\Roaming\ESI-OpenCFD\OpenFOAM\v2012\msys64\home

注)上記の例はv2012の場合です.また,user_nameはWindowsのログインユーザーアカウントです.ご使用の環境により読み替えて,ご確認ください.

これでは不便なので、Windows上から管理しやすいディレクトリをここにマウントする手順を確認してみました。

Msys2OpenFOAMを起動すると、User name ofuserとなっています。

1)msys2でマウントするディレクトリを作成(ここでは、ofdata という名前で作成)

2)Windows 上で c\:OFDATA を作成 (区別しやすいように大文字で名前を付けています)

3) msys2/etc/fstab を編集し以下を追記

  c:/OFDATA /home/fuser/ofdata

4)Windows 上で 管理者権限で,コマンドプロンプトを起動

起動方法:

https://www.javadrive.jp/command/ini/index12.html#section1

5)シンボリックリンクを作成

  mklink /d ofdata c:OFDATA

6)mysy2でのOpenFOAMを終了し,再度立ち上げて確認

case1と名前を付けたディレクトリをWindows エクスプローラー上で作成

MYSYS上で,作成した ofdataに移動

”ls”コマンドで確認すると,case1が確認できます.

これで,MSYS上のhomeディレクトリ直下のofdataディレクトリが,

Windows上のC:\OFDATAとマウントされたことが確認できます.

Windows上でのOpenFOAM利用環境の参考になれば幸いです.