IC.IDOには人間工学に基づいたErgonomics
モジュールを紹介します。
設計者が設計を行う際に、作業環境など細かい部分を見逃してしまうケースがあります。しかし、実際作業する人は厳しい環境の中での作業により怪我や事故などにつながる場合もあります。
今日は作業性を改善する例をご紹介したいと思います。
下の画像の右上のバルブを操作することを想定してみました。下に足が入りそうな場所もあり、高さも適切に見えます。
今回は人間と同じサイズのダミを配置してみました。
作業者が一段下で作業することによって、バルブを操作することが難しいです。
姿勢が不安定なため、他のパイプに身体が当たるなど、体への負荷がかかっていることが考えられます。
Cadではズームイン&ズームアウトによって実際の大きさが中々わかりにくいところがあります。
三枚目のこちらの画像はバルブの高さを少し下げた状態です。ダミの姿勢がより安定したことが分かります。高さは43センチくらい下がったことが測定で分かります。また、ダミの視界も確認することができます。
作業環境などはIC.IDOなどのツールを用いた仮想検証の段階で見つかれば、すぐ設計に反映できますが、このような大きい構造物の場合、工事後見つかっても中々改善できないので、より良い作業環境を作るために仮想検証は効果的です。