今回は新機能の一つであるABOM(Assembly Bill of Materials)について紹介します。
こちらの機能は組付け手順の計画及び検証をバーチャル(2D/3D)で可能にします。
もちろん、IC.IDOの強みでもある干渉計算のリアルタイムシミュレーションを考慮することも可能です。
それも、後述するABOM準備をすると自動で干渉計算ができるように設定することができます。(今までは少なからずSimulation Typeの設定が必要でした。)
まずは、こちらの動画からABOMでどのようなことができるか確認してください。
動画の流れとしては、以下のようになっています。
- ABOM準備(干渉判定対象部品(今回の場合は大小3つの机)の設定含む)
- 部品をばらばらにする順序の定義(実際の組立順序とは逆)
- 組立順序・各部品のパス再生
- 組立順序変更
- 組立順序に従ってVirtual Tryout
組付け・分解途中で干渉判定の計算ができるように自動で設定され、予め決めた位置に瞬間的に嵌めるSnapping機能も自動で割り当てられます。
仮に、13.2以前のバージョンで同じ検証をすると以下のステップを要しました。
- データインポート
- Simulation Typeの設定(干渉判定対象にするか、移動できるようにするかなど)
- Snappingの設定(必要に応じて)
- 各部品の分解作業
- State保存(ここまでの設定保存)
- Virtual Tryout
2~4の設定を対象部品全てに対して行う必要がありました。
Snappingの設定を1つ1つにするとそれなりの時間を要します。
一方、ABOMを使用すると以下のステップだけでVirtual Tryout可能です。
- データインポート
- ABOM準備
- 各部品をばらばらにする順序の定義(実際の組立順序とは逆)
- Virtual Tryout
設定の多くが省略でき、設定時間を大幅に削減できるようになっています。
13.2以前のバージョンと比較した場合、設定にかかる実工数が半分以下になるケースが多くなるのではないかと期待してます。
この機能は、特に生産技術・製造部署に有益と考えられますので、IC.IDOユーザーの方はぜひ一度お試しください。
ABOMの紹介は以上です。
次回はRULA Score算出について紹介します。