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機能

車両の放射イミュニティ解析

  • 2019/01/29
  • TSUCHIYA Toru
車両の放射イミュニティ解析

ISO11451-2やECE R10などのEMC規格で規定されている放射イミュニティの解析事例です。外部からの電磁波によって車室内ハーネス(ケーブル)に誘起される電流・電圧レベルを解析し、ハーネスに接続される電子機器の耐性評価を行う事が可能です。

解析手法と特徴


FDTD法とMTL<Multiple Transmission Line: 多導体線路>法(CRIPTE)を組み合わせた3D/MTL解析(カップリング)を適用しています。下記ではオーディオケーブル配線の事例をもとに解析設定とソフトウェアの特徴を紹介します。

  • 外来電磁波照射設定
    本事例では波源として平面波(垂直偏波)を照射していますが、ログペリオディックアンテナやバイコニカルアンテナなどを設定する事も可能です。(複雑なアンテナはモーメント法とカップリングして設定する事も可能)

    PlaneWave
  • 車両とハーネス経路ライン
    STLやさまざまなCAD形式などでインポートした車両データとハーネス経路(中心線:IGES形式など)

    3Dmodel

  • ケーブル設定
    ケーブル毎の導体寸法・材料、被覆寸法・物性値、シールドなどを設定
    ケーブル経路:インパネ近傍のオーディオアンプ位置から、前後左右4つのスピーカー位置まで2本づつ計8本のケーブルを設定

    cable

  • ケーブル終端設定
    ケーブルの終端に等価負荷を設定(RLC)

    connector

  • 車両のFDTDメッシュ
    メッシュサイズ:2cm×2cm×2cm
    並列メッシャー、ケーブル干渉要素自動削除機能

    mesh

  • 電界分布時間領域解析結果
    FDTD解析の計算結果

    Immunity_field


    Immunity_field_section
                               センターカット

  • ケーブルに誘起される電流分布解析結果(周波数領域)
    オーディオアンプ位置と3つのスピーカー位置でのケーブル電流合成値(ケーブル毎の表示も可能)

    Immunity_harness

  • 計算仕様
      自動車の放射イミュニティ解析
    モデル名 vehicle_harn_sus_1MHz
    総セル数 4,777,188
    Time step (dt) 0.26289E-10 sec
    Time step数 30,746
    吸収境界 PML (R0=0.01)
    マシンOS、CPU

    Windows 7 Professional, Service Pack 1
    Architecture Intel64, Version 6.1.7601
    Intel(R) Core(TM) i7-6820HQ CPU @ 2.70GHz (8 cores)

    CEM3D Ver. MPP_2.3.3
    Memory (FDTD計算) 246 MBytes
    CPU time(FDTD計算) 19.2 Min. (4 proc.)




 

 

 

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