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アダプティブメッシュによる精度と計算時間の両立

  • 2021/05/26
  • Hirotaka Kamiyama
アダプティブメッシュによる精度と計算時間の両立

皆様、こんにちは。

今回は、成形計算のアダプティブメッシュという機能についてご紹介します。

精度良く成形計算を実行するためにはメッシュサイズを細かくする必要があります。

しかし、メッシュサイズを細かくすると計算時間が長大化してしまうデメリットもございます。

そこで、計算精度を高めつつ計算時間の長大化を抑えることができるアダプティブメッシュが有効にご活用頂けます。

アダプティブメッシュは、初期メッシュサイズは大きく設定しR形状部などの計算精度が求められる部位ではメッシュサイズを計算中に自動で小さくする機能です。

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これによってメッシュ数を最小限に抑え、且つ計算精度も保証されます。

上記を確認する一例として、アダプティブメッシュの使用の有無による計算結果と計算時間を比較します。

なお、アダプティブメッシュ不使用時のメッシュサイズは、アダプティブメッシュ使用時の最も小さいサイズで設定します。

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板厚減少率について比較すると、分布にほとんど差が発生していないため、アダプティブメッシュによる計算精度が保証されていることが確認できます。

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アダプティブメッシュを使用することで、計算時間が大幅に短縮されます。

アダプティブメッシュを使用しない場合は、初期のブランクメッシュサイズを小さくする必要があり、これによりメッシュ数が非常に多くなり計算時間の増加に繋がっています。

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