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PAM-RTMによる含浸解析

  • 2020/05/18
  • Yoshihiro Aono
PAM-RTMによる含浸解析

今回はPAM-RTMによる含浸解析をご紹介します。

PAM-RTMはRTM成形やVaRTM成形に代表される樹脂含浸プロセスをシミュレーションするモジュールです。含浸に加え、硬化反応も計算することができ、含浸中や含浸後の硬化プロセス、あるいはプリプレグのオートクレーブ硬化プロセスに適用可能です。

予測可能な問題点として、樹脂フローの先回りに伴うエアートラップとドライスポットの発生、製品をフルパックするのに必要な注入時間、製品を完全に硬化するのに必要な硬化時間などが挙げられます。

解析結果を利用し、注入・ベント位置、フローメディア配置、加熱&硬化サイクルなどの各種プロセス条件の検証、最適化が可能です。

以下にRenault社提供の自動車フロアパネルの含浸解析事例をご紹介します。
実機でのショートショットによるフローフロントの位置を解析結果と時系列で比較しています。PAM-RTMの解析結果が樹脂の先回りによるドライスポットを的確に予想できていることが確認できます。


以上、PAM-RTMによる含浸解析の紹介でした。

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