高精度鋳造解析ソフトウェア ProCAST 適用事例記事

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鋳造は高温の溶融金属を注湯し、凝固させて 目的とする製品形状を得るプロセスであるが、健全な製品を得るためには温度変化に伴うさまざまな物理現象を把握、制御することが必要となる。ダイカストは、ほかの鋳造法に比べて生産性、製品の寸法精度、鋳肌面などが優れるという大きな特徴をもっているが、高速・高圧充填させるため、ガスの巻込みや溶湯の温度低下に伴う湯回り不良、金型については熱的、機械的負荷が高いため、割れや変形などのさまざまな技術課題がある。

健全な製品を得るためには、ゲート位置や冷却構造、製品形状、成形条件などさまざまな要因を制御する必要があるが、現在では鋳造シミュレーションによる物理現象の視覚的な把握によって、個別の物理現象の影響を事前に検討して鋳造方案を決定することが可能となっている。当初、鋳造シミュレーションとしては射出時のフローパターン、巣の有無などの予測を主目的としていたが、それらの予測精度の向上に加えて、変形・応力予測や割れ、結晶成長やミクロ組織など、鋳造プロセスに生じるさまざまな予測が可能になっている。

本稿では「ProCAST」について、鋳造シミュレーションのメリットおよび ProCAST 特有の機能について紹介する。