機能

【Visual-Assembly】解析のコツ 自動車編 板隙を冶具で押さえ変形を予測する

  • 2020/07/03
  • Takuya Adachi
【Visual-Assembly】解析のコツ 自動車編 板隙を冶具で押さえ変形を予測する

今回は 解析のコツ 自動車編 です。

自動車業界では薄板が多く、許容公差が厳しいことがよくあります。開発期間も短いことが多く、それに伴い解析にかけるリードタイムも少ないため、計算時間の短い本ソフトは適しています。

厳しい精度(許容公差±0.3など)を満たすにはどうしたらいいのか。その答えは冶具も全てモデル化すること、がまず挙げられます。

左図:節点拘束 右図:冶具メッシュ拘束

もちろん一般的な節点拘束も使用できますが、冶具をモデル化することによって摩擦を伴うズレや、ピンによる位置決めも考慮することができます。これらの影響は大きく、精度を求める際には必要です。

 

前半(治具設置、重力落下)後半(クランプによる固定)
※赤い表示は接触していることを示します

 

 

 

 

 

 

位置決めピンの移動を模擬
※赤い表示は接触していることを示します

 

また、近年では実際のパネル形状を3D測定し、解析に使用する案件が増えていますパネル精度にもよりますが、正寸CAD形状とは確かな違いがあり結果に影響してきます。これはワークだけでなく冶具にも同じことが言え、実際の冶具位置を表現することで実測結果に近づきます。

つまり、現実の条件をより取り入れたほうが精度が上がるという、言ってしまえば当たり前のような話ではあります。しかし実際に解析を始めようとすると、どこにどれだけこだわればいいのか、自社製品の場合は、この工程の場合は・・とどうモデル化や条件設定をするか迷ってしまうと思います。
私たちはこれまでに多くの分野・製品での実績がありますのでぜひご相談いただければと思います。

以上、第11回目は解析のコツ 自動車編 についてでした。