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PAM-RTMの流体・構造カップリングソルバー ~VaRTM成形編~

  • 2020/10/26
  • Yoshihiro Aono
PAM-RTMの流体・構造カップリングソルバー ~VaRTM成形編~

今回はPAM-RTMの流体・構造カップリングソルバーのお話です。

流体・構造カップリングを使うことにより、樹脂の流れを解くとともに、プリフォーム(繊維基材)の変形を同時に解くことが出来ます。
例えば、VaRTM成形(インフュージョン成形)への適用が考えられます。
VaRTM成形では、片面が軟らかい樹脂フィルムで覆われているため、樹脂注入圧力によって含浸中にプリフォームが板厚方向に膨張変形することが知られております。
Coupling-VaRTM
下記は、翼のモデルに適用したアニメーションで、樹脂の流れと圧力コンターを示したものです。
注入口に近いほうが圧力が高いため、プリフォームが膨張変形し、Vfが下がりながら含浸が進行していく様子がわかります。
変形状態をわかりやすくするため、変形を10倍に誇張表示しています。黒色の線が変形前の状態です。

 

流体・構造カップリングにより、事象を忠実に再現し、より精度の高い含浸解析を行うことが可能です。

次回は、C-RTM成形(コンプレッションRTM成形)への適用事例を紹介します。

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