ご案内しておりました本イベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止させていただくこととなりました。
ご参加を検討されていたお客様には多大なご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、来年度以降に再度ご検討をいただけますようお願い申し上げます。
前回内容に引き続きまして、Solidification Courseについてご紹介したいと思います。
今回はSolidification Courseの講義について簡単にご紹介したいと思います。
コース内容ですが一覧にしますと下記の通りとなります。
- Introduction
- Phase diagrams
- Heat and mass transfer
- Nucleation and grain refinement in alloys
- Microsegregation
- Dendritic structures
- Eutectic solidification
- Mushy zone modeling
- Microporosity
- Hot tearing
- Thermomechanics
- Modeling of columnar and equiaxed solidification
- Solidification path in multi-component systems
- Macrosegregation
- Synthesis
上記内容を午前2講義・午後2講義程度で実施いたしました。この並び順の通り、週前半(月火)に凝固関係の講義、週後半(水木金)に製品品質関係の講義となっておりました。そしてこれらの講義間に演習問題を解く時間があり、そこで講義内容を定着させていくという形となっておりました。演習問題は大問で2~3問程度で、周りの人と相談したり講師の方々に助言をいただきながら進めていくことができまして、講師が8人に対して生徒数が40人であるため、質問がしやすい環境となっておりました。
講義内容は、例えばPhase diagramsの講義ですと、平衡についての説明から始まり、その後ギブズの相律や二元系状態図、固相率やエンタルピー、エントロピー、ギブズの自由エネルギーの計算について、及び材料組成を基に状態図を求める方法について説明されました。こちらに記載の通り、基礎部分から始まるのであまり経験のない方も無理なく学べるようになっておりますし、図の見方だけで終わらず理論式等も交えて学ぶことができるので、詳しい方も足りない部分が見つかったりするのではないかと感じました。
演習内容は、例えばPhase diagramsの講義後の演習では一問目は状態図の読み方についてというような感じで、どの演習でも基礎部分から始まることが多いため、こちらも様々な方にとって有益なものになると感じました。
このコースですが、朝から夜まで英語であるため日本語で授業を受けるよりも疲れたのですが、世界で凝固についてどのようなことを学んでいるのかということを把握できた気がしました。また凝固について広い範囲がカバーされているため、世界的にみて自分が苦手な部分や勉強が不足している部分を把握できる良い機会であったと感じました。
以上で、Solidification Courseのご報告を終えたいと思いますが、ご質問等ございましたら右上のお問合せよりご連絡いただければ幸いです。
またご興味ある方は、来年のSolidification Course 2020をご確認ください。
本ブログですが、来年以降はProCASTの内容についてご紹介していこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
今年も一年お付き合いいただきありがとうございました。
良いお年をお迎えくださいますことをお祈り申し上げます。