活用事例

MBSによるモデル化 - トーションダンパー

  • 2019/09/24
  • NISHIMURA masaharu
MBSによるモデル化 - トーションダンパー

前回に引き続き、MBS(Multi Body System)ライブラリのエレメントを使用したモデル化の事例を紹介します。

前回は、自動車のエンジン及びトランスミッションをモデル化しましたが、今回は、エンジンからトランスミッションに入力されるトルク変動を減衰させる役割を持つトーションダンパーをモデル化しました。トーションダンパーは、エンジンとトランスミッションの間に搭載されます。
がエンジン側、がトランスミッション側になります)
ENG_TM

アニメーションから、が回転することでのばねが撓んでいる様子が確認出来るかと思います。

よくアニメーションを観察すると、『及び → 回転慣性』、『→ねじり剛性』、なので、わざわざMBSライブラリのエレメントでモデル化する必要もなく、以下の様に簡単なモデルでモデル化可能かと思われるかもしれません。Damper_1Dしかし、例えば、このダンパをねじった際、または、高速回転した際に、に摺動する現象が確認された場合、どうモデル化したら良いでしょうか?

その様なケースでは、まずは3Dでモデル化し、実現象が再現出来ていることを確認した後にモデル化に必要な現象を抽出し、上図の様な回転系のみのモデルに落とし込むというアプローチが有効かと思います。

一見すると、回り道をしている様ですが、結果的には工数短縮に繋がることもあるかと思います。

1つのソフトで3Dや2D、1Dのシミュレーションが可能である点がSimulationXの強みですので、是非色々と試してみてください