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Scilab/Xcosとは(1)

  • 2019/10/08
  • WATANABE Tomoo
Scilab/Xcosとは(1)

Scilab/XcosはフランスのINRIA(国立情報学自動制御研究所)及びENPC(国立土木学校)で開発されたオープンソースの数値計算システムです。一般に公開するにあたり設立されたScilab Enterprises社が開発を担当していましたが、2017年にESI-Groupの一員となりました。現在ではScilab/Xcosを数値計算システムとしてだけではなく、他のESIプロダクトと連携させる為のプラットフォームとしても開発が行われています。

ベースとなる行列や数値計算機能だけではなく、多項式の計算や信号処理或いはそれらを視覚的に表示するプロット機能等、様々な用途に用いられています。そして、Windows/Linux/Mac OSの各プラットフォームに対応しています。

Scilab/Xcosはその機能や用途からMATLAB/Simulinkクローンと呼ばれる事もありますが、こちらからダウンロードすることにより無償で誰でも利用可能であることが大きな違いです。また、オープンソースなのでユーザーが自分でオリジナルツールを開発することが可能なため、世界各国のコミュニティを通じてお互いに情報交換が行われていたり、ATOMSを通じでより有志が(もちろん皆さんも)作成及び公開したツールボックスを自分のScilab/Xcosにインストールして必要な機能を拡張する事も可能です。

 

ESI-Groupのプロダクト紹介として最初のブログ記事を書くに当たり、今回は簡単な概要だけ記述しましたがScilab/Xcosの周辺環境や機能及び他のESI-Groupプロダクトとの連携を始めとした様々なトピックに関してご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。