今回はESI のADAS シミュレータ Pro-SiVICイメージセンサモデルの Distortion(ひずみ), Vignetting(口径食)フィルタに関して解説いたします。
カメラモデルで利用可能なフィルタ一覧
- Fog (霧)
- Rain (雨)
- DOF (Depth of Field, 被写界深度)
- Distortion (ひずみ)
- Vignetting (口径食)
- Blur (ぼかし)
- Motion (ぶれ)
- Blooming (にじみ)
- Sensitivity (感度)
- Noise (ノイズ)
- AE(Auto Exposure)
Distortionフィルタ
Distortion(ひずみ/歪曲収差)フィルタでは,レンズによる画像のひずみを実機同様に再現することが可能です。以下に例を示します。
Barrel Distortion ( 樽型の歪曲収差 )
Pincushion Distortion ( ピンクッション型の歪曲収差 )
Vignettingフィルタ
Vignetting(口径食)は画像中心部と周辺部に明るさの差が発生(周辺光量低下)することですが, Pro-SiVICではvignettingフィルタによりイメージセンサ実機で発生するこの現象の再現が可能です。
Vignettingフィルタ適用あり/なしによる実際のイメージセンサモデル出力画像の例を以下に記載します。
Vignetting なし
Vignetting あり
次回はイメージセンサの Blur (かすみ)フィルタに関して解説いたします。